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出雲スケール

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基本情報

正式名称: 出雲スケール

日本語名: 出雲スケール

対象年齢: 制限なし

評価目的: 機能性消化管障害QOL評価

実施時間: 5分程度

開発背景

開発者: 古田賢司、石原俊治ら(島根大学医学部第二内科)

発行年: 2009年

理論的基盤: 機能性消化管障害の包括的評価

著作権・使用条件

島根大学医学部第二内科(消化器・肝臓・健診予防内科)

パブリックドメイン
原開発者: Furuta K et al. (2009)
日本語版: Japanese original
利用時の推奨事項 論文を引用

尺度構成

全体構造

  • 総項目数: 15項目
  • サブスケール数: 5症状(胸やけ・胃痛・胃もたれ・便秘・下痢)
  • 評価方式: 6段階評価(0-5点)

症状別項目詳細

1. 胸やけ症状 - 3項目

  • 胸やけの有無
  • 胸やけによる食事への影響
  • 胸やけによる日常生活への支障

2. 胃痛症状 - 3項目

  • 胃痛の有無
  • 胃痛による食事への影響
  • 胃痛による日常生活への支障

3. 胃もたれ症状 - 3項目

  • 胃もたれの有無
  • 胃もたれによる食事への影響
  • 胃もたれによる日常生活への支障

4. 便秘症状 - 3項目

  • 便秘の有無
  • 便秘による食事への影響
  • 便秘による日常生活への支障

5. 下痢症状 - 3項目

  • 下痢の有無
  • 下痢による食事への影響
  • 下痢による日常生活への支障

信頼性・妥当性

信頼性

  • 内的整合性: 胸やけα=0.616、胃痛α=0.714、胃もたれα=0.724、便秘α=0.742、下痢α=0.805

妥当性

  • 併存的妥当性: VASとの相関係数0.581-0.748
  • 級内相関係数: 0.755-0.887
  • 鑑別能力: 日常生活支障のある患者群で有意に高得点

得点化・解釈

基本得点

  • 各項目: 0点(全く困らなかった)~5点(がまんできないくらい困った)
  • 各症状スコア: 0-15点(各症状3項目の合計)
  • 総合スコア: 0-75点(全15項目の合計)

評価の目安

  • 数値が高いほど: QOL低下が著しい
  • 上腹部三症状: 胸やけ・胃痛・胃もたれの合計(0-45点)

実施上の注意点

対象者

  • 機能性消化管障害が疑われる患者
  • 器質的異常が認められない消化器症状を有する患者

評価者

  • 患者本人による自己記入式
  • 医療従事者による説明・補助が推奨される

制限事項

  • 評価期間は「直近の一週間」の症状を対象
  • 器質的疾患の診断には適用できない

参考文献

  • 古田賢司他. 消化器症状を有する患者のQOL評価のための問診票「出雲スケール」の作成とその検証. 日本消化器病学会雑誌 2009;106(10):1478-87

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