アジソン病重症度 (アジソン病重症度分類)
詳細情報
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基本情報
正式名称: アジソン病重症度分類
日本語名: アジソン病重症度分類
対象年齢: 全年齢
評価目的: 副腎皮質機能低下症評価
実施時間: 10-15分
開発背景
開発者: 厚生労働省「副腎ホルモン産生異常に関する調査研究班」
発行年: 平成27年1月1日施行
理論的基盤: 指定難病制度における医療費助成判定基準
著作権・使用条件
厚生労働省による公的診断基準・重症度分類(指定難病83)
パブリックドメイン
商用利用
可
許諾
不要
料金
無料
研修
不要
原開発者: Ministry of Health, Labour and Welfare, Japan
日本語版: Japanese original
利用時の推奨事項
厚生労働省を引用
尺度構成
全体構造
- 総項目数: 4項目
- サブスケール数: なし
- 評価方式: 該当/非該当の二択評価
重症度評価項目詳細
1. 血中コルチゾールの低下
- 血中コルチゾール基礎値4μg/dL未満
2. 負荷試験への反応性低下
- 迅速ACTH負荷(250μg)に対する血中コルチゾール反応15μg/dL未満
3. 何らかの副腎不全症状
- 特徴的な色素沈着
- 半年間で5%以上の体重減少
- 低血圧
- 脱毛
- 低血糖症状
- 消化器症状(悪心、嘔吐など)
- 精神症状(無気力、嗜眠、不安など)
- 関節痛
- 過去1年間に急性副腎皮質不全症状に伴う入院歴
4. ステロイドを定期的に補充している者
- グルココルチコイドまたはミネラルコルチコイドの定期補充
信頼性・妥当性
信頼性
- 内的整合性: 公的基準のため報告なし
- テスト再テスト信頼性: 公的基準のため報告なし
- 評定者間信頼性: 客観的評価項目のため高い再現性
妥当性
- 基準関連妥当性: 厚生労働省指定難病基準として妥当性確立
- 内容的妥当性: 専門医による症状・検査所見に基づく
得点化・解釈
基本得点
該当項目数をカウント(0-4点)
重症度の目安
- 重症度基準該当: 4項目のうち1項目以上に該当
- 重症度基準非該当: 全項目に非該当
- 医療費助成対象: 重症度基準該当者(1項目以上)
- 特例対象: 基準非該当でも高額医療継続が必要な場合は個別判定
実施上の注意点
対象者
- アジソン病(原発性副腎皮質機能低下症)の診断または疑いがある患者
- 部分的アジソン病も含む
評価者
- 内分泌専門医または主治医による評価
- 血液検査結果と臨床症状の総合判定が必要
制限事項
- 治療開始後は直近6か月間で最も悪い状態で評価
- 症状の時期的制限はないが確認可能なもので判定
- 高額医療継続者は重症度基準外でも助成対象となる場合あり
参考文献
- 厚生労働省健康局長通知「難病に係る診断基準及び重症度分類等について」(平成27年)