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Hugh-Jones分類 (ヒュー・ジョーンズ分類)

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基本情報

正式名称: Hugh-Jones Classification

日本語名: ヒュー・ジョーンズ分類

対象年齢: 制限なし

評価目的: 呼吸困難度分類

実施時間: 1-2分

開発背景

開発者: Fletcher CM

発行年: 1952年

理論的基盤: 慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者の呼吸困難評価

著作権・使用条件

原典: Fletcher CM (1952). The clinical diagnosis of pulmonary emphysema; an experimental study. Proc R Soc Med, 45(9), 577-584.

パブリックドメイン
原開発者: D. Y. Hugh-Jones (1952)
日本語版: Japanese version used in dyspnea assessment
利用時の推奨事項 原著を引用。ライセンス不要

尺度構成

全体構造

  • 総項目数: 1項目
  • サブスケール数: なし
  • 評価方式: 5段階選択(I度-V度)

Hugh-Jones分類 - 5段階

  • I度: 同年齢の健康者と同様の労作ができ、歩行、階段昇降も健康者並みにできる
  • II度: 同年齢の健康者と同様の労作ができるが、坂道・階段は健康者並みにはできない
  • III度: 平地でも健康者並みに歩けないが、自分のペースなら1マイル(1.6km)以上歩ける
  • IV度: 休み休みでなければ約46m(50ヤード)以上歩けない
  • V度: 会話・着替えにも息切れがする。息切れの為外出できない

信頼性・妥当性

信頼性

  • 内的整合性: 単一項目のため算出不可
  • テスト再テスト信頼性: 記載なし
  • 評定者間信頼性: 記載なし

妥当性

  • 感度: 記載なし
  • 特異度: 記載なし
  • その他: COPD診療ガイドラインで推奨されている標準的評価法

得点化・解釈

基本得点

  • I度: 1点
  • II度: 2点
  • III度: 3点
  • IV度: 4点
  • V度: 5点

重症度の目安

  • 軽度: I-II度(1-2点)- 日常生活にほぼ支障なし
  • 中等度: III度(3点)- 歩行能力に制限あり
  • 重度: IV-V度(4-5点)- 著明な活動制限、安静時症状

実施上の注意点

対象者

  • 呼吸器疾患患者(特にCOPD患者)
  • 年齢制限なし

評価者

  • 医師、看護師、その他医療従事者
  • 患者の日常生活状況を十分に聴取して評価

制限事項

  • 酸素吸入の有無は考慮されていない(酸素吸入中はIV-V度と考慮すべき)
  • 寝たきりなど分類不能の場合は評価対象外
  • 最も症状が悪い時点での評価が推奨される

参考文献

  • Fletcher CM. The clinical diagnosis of pulmonary emphysema; an experimental study. Proc R Soc Med 1952; 45(9): 577-584