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HBI (Harvey-Bradshaw 指数)

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基本情報

正式名称: Harvey-Bradshaw Index for Crohn's Disease

日本語名: Harvey-Bradshaw 指数

対象年齢: 成人

評価目的: クローン病の活動性評価 (0-∞)

実施時間: 5 分

開発背景

開発者: Richard F. Harvey, John M. Bradshaw

発行年: 1980 年

理論的基盤: CDAI の簡易版として開発、症状中心の評価で検査不要

著作権・使用条件

公的ドメイン

情報なし
原開発者: R. F. Harvey and J. M. Bradshaw (1980)
日本語版: Used in Japanese IBD clinics
利用時の推奨事項 原著論文を引用。簡易化されたCDAIとして自由に使用可能

尺度構成

全体構造

  • 総項目数: 5 項目
  • サブスケール数: なし
  • 評価方式: 0 点から上限なしの合計点数

評価項目詳細

1. 全般的健康状態 - 0-4 点

  • とても良い: 0 点
  • 良い: 1 点
  • 普通: 2 点
  • 悪い: 3 点
  • とても悪い: 4 点

2. 腹痛 - 0-3 点

  • なし: 0 点
  • 軽度: 1 点
  • 中等度: 2 点
  • 重度: 3 点

3. 液状便回数 - 回数そのまま加算

  • 1 日の液状便の回数をそのまま点数として加算

4. 腹部腫瘤 - 0-3 点

  • なし: 0 点
  • 疑わしい: 1 点
  • 明らかな腫瘤: 2 点
  • 明らかで圧痛を伴う腫瘤: 3 点

5. 合併症 - 各 1 点 × 該当数

以下の合併症について、該当するものの数を加算:

  • 関節痛または関節炎
  • 虹彩炎またはぶどう膜炎
  • 結節性紅斑、壊疽性膿皮症、口内アフタ
  • 裂肛、瘻孔、膿瘍
  • その他の瘻孔
  • 過去 1 週間の発熱 (37.8 度以上)

信頼性・妥当性

信頼性

  • 内的整合性: 高
  • テスト再テスト信頼性: 高
  • 評定者間信頼性: 中程度

妥当性

  • 感度: 高
  • 特異度: 高
  • その他: CDAI との相関が高い

得点化・解釈

基本得点

全 5 項目の合計点数

計算式: 健康状態 + 腹痛 + 液状便回数 + 腹部腫瘤 + 合併症数

活動性分類の目安

  • 寛解: <5 点
  • 軽度活動性: 5-7 点
  • 中等度活動性: 8-16 点
  • 重度活動性: >16 点

実施上の注意点

対象者

  • クローン病患者

評価者

  • 消化器科医

制限事項

  • 簡易評価のため、詳細な病態把握には限界がある

参考文献