CliniScale 臨床評価スケール情報
A-DROP (A-DROPスコア（市中肺炎重症度分類）)
詳細情報
このアプリは、CliniScaleで提供している臨床評価スケールの内容を説明するものです。
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個人データの流出や営利目的の転用は絶対にありません！
基本情報
正式名称: A-DROP Score
日本語名: A-DROPスコア（市中肺炎重症度分類）
対象年齢: 成人（20歳以上）
評価目的: 市中肺炎重症度分類
実施時間: 約5分
開発背景
開発者: 日本呼吸器学会
発行年: 2007年（2024年改訂）
理論的基盤: CURB-65スコアを基に日本人向けに開発
著作権・使用条件
日本呼吸器学会「成人肺炎診療ガイドライン2024」
情報なし
商用利用
不可
許諾
必要
料金
無料
研修
不要
原開発者: Japanese Respiratory Society (2005)
日本語版: Original Japanese; used in pneumonia guidelines
利用時の推奨事項
日本呼吸器学会に許諾を求める。ガイドラインを引用
尺度構成
全体構造
- 総項目数: 5項目
- サブスケール数: なし（単一スケール）
- 評価方式: 各項目1点、総計0-5点
項目詳細
1. A - Age（年齢）
- 男性70歳以上または女性75歳以上で1点
2. D - Dehydration（脱水）
- BUN ≥21 mg/dLまたは脱水ありで1点
3. R - Respiration（呼吸）
- SpO₂ ≤90%またはPaO₂ ≤60 Torrで1点
4. O - Orientation（意識）
- 意識障害ありで1点
5. P - Pressure（血圧）
- 収縮期血圧 ≤90 mmHgで1点
信頼性・妥当性
信頼性
- 内的整合性: 報告なし
- テスト再テスト信頼性: 未評価
- 評定者間信頼性: 未評価
妥当性
- 感度: データなし（個別研究参照）
- 特異度: 特異度が低く、背景疾患等の併用評価が推奨
- その他: CURB-65・PSIスコアと同等の予測性能、推奨レベルは弱く推奨（エビデンスレベルC）
得点化・解釈
基本得点
- 各項目該当で1点加算、合計0-5点
重症度分類の目安
- 0点: 軽症（外来治療）
- 1-2点: 中等症（外来または入院治療）
- 3点: 重症（入院治療）
- 4-5点: 超重症（ICU入院）
注意: ショック例は点数に関わらず「超重症」に分類
実施上の注意点
対象者
- 市中肺炎患者（院内肺炎は対象外）
評価者
- 医師・看護師など肺炎診療に携わる医療従事者
制限事項
- 高齢者での過少評価の可能性
- 特異度が低く、背景疾患等の併用評価が推奨
- 治療方針の参考指標であり、診断確定目的には使用できない
参考文献
- 日本呼吸器学会. 成人肺炎診療ガイドライン2024. 東京: 日本呼吸器学会; 2024.